矯正歯科を知る

出っ歯の矯正はいくらかかる?費用相場と適した治療法について解説

出っ歯は多くの人が抱える悩みの一つです。

「出っ歯の矯正って結局高くなりそう」

「出っ歯ってどんな治療をするの?」

「期間は長くなるのかな」

などなかなか治療に踏み出せない方もいるかと思います。

 

本ページでは、出っ歯の原因や程度別に適した治療法、それぞれの相場の費用と期間、メリット・デメリットについて解説していきます。

 

出っ歯を治療する時の費用と期間の相場

出っ歯の治療法

出っ歯の治療法は、「矯正治療」と「外科的手術」の大きく2種類に分かれます。

歯並びに問題がある場合は「矯正治療」を、骨格に問題がある場合は「外科的手術」が望ましい場合があります。この二つの治療法にどんな違いがあるのか解説していきます。

※横にスクロールしてご覧ください。

 

1.歯並びが原因の場合

矯正治療

2.骨格が問題の場合

外科的手術

治療方法

①全顎矯正

奥歯も含めた歯列全体を動かして、理想的なポジションに整えます。


※使用する矯正装置

・表側矯正

・裏側矯正

②部分矯正

全顎矯正の技術を部分的な治療に置き換えたものです。

出っ歯の部分だけなど、気になる部分のみを動かし矯正します。

裏側矯正

※使用する矯正装置

・表側矯正

・裏側矯正

・マウスピース矯正

美容外科または形成外科で顎骨の移動や切除を行い、位置を調整します。

手術後に矯正治療を行い、歯並びを整えます。

治療期間 1~3年程度 3カ月~1年程度

外科手術の入院期間:1~2週間

術後の矯正:1~3年程度

保定期間:2年~

費用 100万~170万円 30万円~90万円

100万~200万円以上

一般的な相場)

メリット
  • 確実な歯のコントロール
  • 歯並び全体や噛み合わせの調整可
  • 対応できる症例が多い
  • 気になる歯列だけ矯正
  • 矯正期間が比較的短い
  • 費用を抑えられる
  • 顎の骨格を根本から治療
デメリット
  • 矯正期間が長い
  • 費用が高くなりやすい
  • 他の歯の位置は変わらない
  • 噛み合わせの改善は限定的
  • 対応できる症例が限定的
  • 身体的負担が大きい
  • 回復に時間がかかる

※矯正治療に関する価格(税込み表記)は当院で治療した場合の費用を掲載しています。

※「保定」とは、矯正装置を用いて歯の位置を移動させたあと、元に戻らないよう固定することです。

 

外科的手術は、口腔外科や美容外科にて全身麻酔で行われます。骨が要因の出っ歯を十分に改善したい場合に有効です。

しかし、時間的・身体的・精神的負担が大きいので、まずは矯正歯科で「歯科矯正だけの治療プラン」と「歯科矯正と補綴や、外科で連携する治療プラン」を聞きながら、自分に合う治療法を検討していくことが重要です。

本ページでは、出っ歯の矯正治療について、詳しく解説していきます。

出っ歯の矯正にかかる費用と期間

では、実際に出っ歯を治療する際には、どんな治療をしていくのでしょうか。詳しく解説していきます。

 

1.マウスピース矯正(インビザライン、他)

治療方法と矯正期間

透明なマウスピースを装着して、歯を正しいポジションに移動させていく治療法です。

当院では、インビザライン治療の選択も可能です。(インビザライン治療は料金体系が異なるため、ご希望の方はお知らせください。)

◆矯正期間:4.5ヵ月~1.5年

 

治療にかかる費用

※価格(税込み表記)は当院で治療する場合の費用を掲載しています。

①上下両方の前歯の場合 ②上のみ(下のみ)前歯の場合
矯正治療前 初診:3,300円
検査:22,000円
初診:3,300円
検査:22,000円
矯正治療 装置費用:825,000円
処置料(1回あたり):5,500円
装置費用:440,000円
処置料(1回あたり):5,500円
保定治療 処置料(1回あたり):1,100~5,500円 処置料(1回あたり):1,100~5,500円

 

治療の特徴

メリット

  • 装置が透明なので目立たない
  • 着脱が自由にできる

デメリット

  • 難易度の高い症例は対象外
  • 自己管理が必要(1日20時間以上の装着)
  • 飲食時は取り外す必要がある(水は可)

 

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2.表側矯正

治療方法と矯正期間

歯の表側(唇側)にワイヤーの装置をつける治療法です。

◆矯正期間:全顎矯正の場合1~3年程度、部分矯正の場合3ヶ月~12ヶ月程度

 

 

治療にかかる費用

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※価格(税込み表記)は当院で治療する場合の費用を掲載しています。

  全顎矯正 部分矯正
矯正治療前 初診:3,300円
検査:44,000
初診:3,300円
検査:22,000円
矯正治療 装置費用:990,000円
処置料(1回あたり):5,500円
①上下両方の前歯
装置費用:275,000円
処置料(1回あたり):5,500円
②上のみ(下のみ)前歯
装置費用:275,000円
処置料(1回あたり):5,500円
保定治療 処置料(1回あたり):
1,100~3,300円
処置料(1回あたり):
1,100~3,300円
処置料(1回あたり):
1,100~3,300円

 

治療の特徴

メリット

  • 歯に直接装置をセットするため、繊細なコントロールが可能
  • 治療範囲が幅広い(全顎矯正も部分矯正も可)

デメリット

  • 装置が見えやすい(歯につける部品を、従来の金属ではなく、セラミックやプラスチックを選ぶことで、少し目立たなくなります。)
  • 歯磨き時に装置部分のお手入れが必要

 

3.裏側矯正

治療方法と矯正期間

歯の裏側(舌側)にワイヤー矯正装置をつける治療法です。

◆矯正期間:全顎矯正の場合1~3年程度、部分矯正の場合3ヶ月~12ヶ月程度

 

 

治療にかかる費用

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※価格(税込み表記)は当院で治療する場合の費用を掲載しています。

  全顎矯正 部分矯正
矯正治療前 初診:3,300円
検査:44,000
初診:3,300円
検査:22,000円
矯正治療 装置代金:1,485,000円
処置料(1回あたり):11,000円
①上下両方の前歯
装置費用:715,000円
処置料(1回あたり):8,800円
②上もしくは下、片顎部分治療
装置費用:385,000円
処置料:6,600円
保定治療 処置料(1回あたり):
1,100~3,300円
処置料(1回あたり):
1,100~3,300円
処置料(1回あたり):
1,100~3,300円

 

治療の特徴

メリット

  • 装置が目立たない
  • 歯に直接装置をセットするため、繊細なコントロールが可能
  • 治療範囲が幅広い(全顎矯正も部分矯正も可)

デメリット

  • 装置が舌にあたることによる口内炎や滑舌の影響(個人差あり)
  • 歯磨き時に装置部分のお手入れが必要。お手入れは表側矯正より大変
  • 医療従事者側に要求される技術的な難易度が高い(歯科医師のスキルが求められる)

 

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4.コンビネーション矯正

治療方法と矯正期間

上下の歯の矯正をする際に、表側矯正と裏側矯正を組み合わせて矯正する治療法です。

◆矯正期間:全顎矯正の場合1~3年程度、部分矯正の場合3ヶ月~12ヶ月程度

 

 

治療にかかる費用

※価格(税込み表記)は当院で治療する場合の費用を掲載しています。

全顎矯正 部分矯正(上下両側の前歯)
矯正治療前 初診:3,300円
検査:44,000円
初診:3,300円
検査:22,000円
矯正治療 装置費用:1,265,000円
処置料(1回あたり):8,800円
装置費用:605,000円
処置料(1回あたり):8,800円
保定治療 処置料(1回あたり):1,100~3,300円 処置料(1回あたり):1,100~3,300円

 

治療の特徴

メリット

  • それぞれの矯正のメリット・デメリットを生かすことができる
  • 装置を目立たないようにできる
  • 治療中のお手入れをなるべく手軽にできる

デメリット

  • 特になし

 

ここまで様々な矯正治療をしてきました。

ここからは具体的に当院にきた患者さんの事例を紹介します。

 

私の出っ歯は治る?治療プランの提案例

出っ歯の治療法についてどんなプランがあるのか、一例をご紹介します。

ある患者さんの状態と希望

出っ歯の状態

上の前歯が前突していて、オーバージェットが10mmある
※オーバージェットとは、上の前歯先端部と下の前歯の間の水平的な隙間のことです。

 

 

患者さんの主訴

お口の前突を治したいため、どんな治療法や装置にするか下記を検討されていました。

  • 部分矯正にするか、全顎矯正にするか
  • 上の歯のみか、上下両側の歯も治療をするか
  • 裏側矯正のみか、コンビネーション矯正にするか

 

カウンセリング時に検討した3つの治療プラン

部分矯正をするか全顎矯正をするか、抜歯をするかしないかで仕上がりが異なります。

初診後、オーバージェット(お顔を真横から見た時、上の前歯先端部と下の前歯の間の水平的な隙間)が通常2~3mmのところ10mmあるため、7mm動かす必要がありました。

そこで、下記の診断内容を踏まえ、3つのプランをご提案しました。

 

患者さんのお口の状態

  1. ①上前歯の部分矯正で歯を動かすだけなら、オーバージェットを2~3mm動かせる
  2. ②部分矯正でも、抜歯をすれば、オーバージェットを6~8mm動かせる
  3. ③全顎矯正をすれば、非抜歯で4~5mm、全顎矯正で抜歯治療をすることで8~10mm動かせる

 

提案したプラン

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※価格(税込み表記)は当院で治療する場合の費用を掲載しています。

  プラン1
部分矯正のみ
プラン2
部分矯正と抜歯
プラン3
全顎矯正
治療範囲 上の前歯4本 上の前歯6本 上側と下側のすべて
抜歯 なし あり(2本) なし
矯正装置 裏側矯正装置 裏側矯正装置 コンビネーション矯正装置
※上は裏側矯正,下は表側矯正
治療期間 8か月 1年 2年
治療前 初診:3,300円
検査:25,300円
初診:3,300円
検査:22,000円
抜歯:22,000円(2本)
初診:3,300円
検査:44,000円
矯正治療 装置費用:385,000円
通院ごとにかかる処置料:
6,600円×8回=52,800円
装置費用:495,000円
通院ごとにかかる処置料:
6,600円×12回=79,200円
装置費用:1,265,000円
通院ごとにかかる処置料:
8,800円×24回=211,200円
保定治療 来院つど:1,100円~3,300円 来院つど:1,100円~3,300円 来院つど:1,100円~3,300円

このように、患者さんが期待する仕上がりを考慮した治療プランを予算・期間も含めて提示していきます。その他の症例も下記のページからぜひ参考にしていただければと思います。

 

\詳しくはこちらもご覧ください/

 

矯正費用の支払い方法

矯正治療にはまとまった費用がかかります。費用の内訳についてもご存知でしょうか。ここでは、矯正治療の費用の内訳や支払い方法について紹介します。

矯正費用の支払い方法

費用がかかりがちな矯正治療ですが、支払方法はいろいろあります。下記を参考にしながら、実際に治療をするクリニックで対応できるか検討していきましょう。

 

支払に関するシステムは、「トータルフィー制」と「処置払い制」の2種類があります。

トータルフィー制

初めに総額を提示され、一括支払いか分割払いかを選択し支払をしていきます。

※クリニックによってトータルフィーの範囲が変わります。

処置払い制

各処置が行われるたびに、都度料金を支払っていきます。

当院の場合は、装置費用に関してはトータルフィー制で、その他の初診・検査・処置費用は、処置払い制になっています。

 

支払い方法は下記があります。

  • 現金
  • 銀行振込
  • クレジットカード
  • 分割払い

 

分割払いについて

当院の場合ですと、下記にて分割払いが可能です。

歯科医院による分割払い

クリニックにもよりますが、当院の場合は治療期間に準じて、当院の窓口で分割払いに対応します。(無利子)

デンタルローン

専門の医療ローンです。審査が必要になること、利子がかかることが挙げられます。

詳細はクリニックに確認しましょう。

ちなみに当院の場合は、最大84回までの分割が可能です。

 

医療費控除は可能?

大人の歯科矯正は、矯正の目的などから見て必要と認められる場合、医療費控除の対象となります。しかし、美容目的で行った歯科矯正は、基本的に医療費控除の対象外ですので、気を付けてください。毎年3月の確定申告で申請していくので、詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。

医療費控除とは

医療費控除を申告すると、所得控除を受けることができます。年間の所得が200万円以上の場合、1年間に支払った医療費が10万円以上だと所得税が減額されるしくみです。矯正治療にかかった費用も適用され、検査費用・治療費用・通院費用などが含まれます。

 

矯正治療の内訳にも注意!

矯正治療では、治療する前・治療時・治療後の費用も確認してください。クリニックによって表記の仕方は異なりますので、注意が必要です。下記は当院の場合の内訳ですが、参考にしていただきながらクリニックで診断をしてもらうと、比較検討しやすいと思います。

 

矯正治療「前」にかかる費用

初診

問診票のご記入とご希望をお話ししてもらい、お口の中を診察します。その上で、患者さんに合う治療プラン(治療の方針・費用・期間)をお伝えします。

検査

治療に必要な検査を行います。

処置

虫歯治療・ブラッシング指導・仮歯への変更など、矯正治療前に必要な処置を行います。

 

矯正治療にかかる費用

装置費用

矯正治療の中で、最も費用がかかる部分であり、矯正治療の方法によって異なります。装置のセットも含みます。

処置

定期的に矯正装置を調整したり、お口の中を確認していきます。矯正装置装着後の治療の進行チェックです。

 

矯正治療「後」にかかる費用

保定治療にかかる処置

装置を外した後、歯列が安定するまで保定装置を使用していきます。

 

出っ歯は放置しないで!メリット・デメリットとは?

出っ歯で前歯が突き出ている方は、実は奥歯の歯並びも乱れていることが多く、放置をすることでさまざまなリスクが発生します。出っ歯治療の良い点・悪い点を理解した上で、治療を検討されてはいかがでしょうか。

出っ歯を放置するデメリット   出っ歯を治療するメリット
むし歯・歯周病・口臭のリスク
歯と歯が重なっていると歯ブラシが届きづらく、むし歯になるリスクが高い状況です。
口内環境の改善
歯並びが整うことで歯ブラシがしやすくなり、口腔内の衛生が保てます。

前歯の機能性のリスク
噛み切るのが難しい、顎関節症、鼻呼吸の原因になることも。

生活の質の向上
正しい咬合をつくれれば、食べる・呼吸する・話す・笑うがスムーズになります。
滑舌のリスク
発音が悪くなり、サ行の発音が難しいなど。
発音がしやすくなる
今までよりもきれいに発音しやすくなります。
外傷のリスク
運動中や転倒時に前歯の損傷や、歯が欠けたりすることも。
思い切り活動できる
口元を気にし過ぎずにスポーツを楽しんだり、活動ができます。
審美性のリスク
思い切り笑えなかったり、他者の目線が気になることも。
見た目がキレイになる
コンプレックスを気にすることなく、思い切り笑えます。

 

最後に

これまで多くの出っ歯の患者様の治療をしてきましたが、出っ歯はお顔の第一印象に関わる影響が大きく、お悩みの方も多いと感じています。

出っ歯の治療法は部分矯正から全顎矯正、手術まで多岐にわたりますし、診察、検査、説明等の都度の費用がクリニックによって異なります。まずは自分が希望する仕上がりになれるのか、事前にきちんと確認・検討しながらご相談ください。

 

もし出っ歯に悩んでいるのであれば、一度初診をご利用ください。歯科医師と無料で相談できるオンラインカウンセリングもご利用できます。

矯正治療の始め方

初診の予約・ご相談

矯正治療を考えている方は、まず初診をご利用ください。(予約制・3,300円)
また、歯科医師と無料で相談できるオンラインカウンセリングもご利用頂けます。

  • 矯正治療を検討している
  • 自分に矯正治療が必要かを知りたい
  • 自分に合った矯正治療が何かを知りたい
  • いつかは矯正治療したいけど、まずは話を聞きたい

といった方を対象にしています。

東京加悦矯正歯科クリニックの院内写真

初診の流れ

  • 問診票へのご記入
  • 診察(担当医がお口やお顔を診ます)
  • カウンセリング
  • 最適な矯正治療プラン(仮)のご提示

初診カウンセリングでは問診票にご記入いただいた後、担当医がお口や顔、咬み合わせの状態を詳しく診ます。
初診では、レントゲンや歯を削ることはありません。
診断の後は、ご希望とお口の状況を合わせて、どんな治療が可能なのか、それに必要な期間や予算をお話させていただきます。
検査前なので仮の治療計画ですが、矯正治療を吟味するには十分な内容をお話できます。
治療を進めたい方は、当日または後日に検査の予約をお取りください。

 

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